HDH-IAA 歴史的アーチェリー世界選手権 2025
2025年8月20日〜26日、ハンガリーの美しい町ジュラで開催
競技種目
- クラシック歴史的ターゲット
- ロングディスタンスターゲットシューティング
- フライトシューティング
各競技への参加登録は別々に行ってください。
競技スケジュール
8月19日 (火) – 到着日
8月20日 (水) – 開会式
- 10:00-15:00 競技登録
- 11:00-15:00 練習場開放
- 15:30 オリエンテーション・パレード
- 16:00 開会式
8月21日 (木) – 予選
- 7:30-8:30 練習場開放
- 8:30 チーム分け・オリエンテーション
- 9:00-13:00 予選ラウンド1 (18ターゲット)
- 14:00-18:00 予選ラウンド2 (18ターゲット)
参加資格とカテゴリ
弓の種類 | 年齢カテゴリー |
---|---|
現代素材の歴史的弓:カーボン和弓から合成接着剤の竹弓までの殆どの和弓はこのカテゴリです。 | ミニ (10-12歳)、カデット (13-14歳)、ジュニア (15-17歳) |
天然素材の歴史的弓:ニベ弓と麻弦、竹矢のみ使用可能なカテゴリです。 | ヤングアダルト (18-20歳)、アダルト (21-54歳)、ベテラン (55歳以上) |
歴史的ロングボウ、その他の棒状弓:基本的に丸木弓のカテゴリです。 | すべての年齢カテゴリ |
会場情報
登録と参加費
登録は こちら から。
早期登録割引 (2025年7月13日まで):
- HDH-IAA メンバー: 135ユーロ
- 非メンバー: 155ユーロ
各競技の説明
クラシック歴史的ターゲットシューティングは、歴史的なアーチェリーの技術を競う競技であり、異なる種類のターゲットを用いて射撃精度と総合的なスキルを競います。HDH-IAA 歴史的アーチェリー世界選手権(WHACH 2025)におけるこの競技の詳細は以下の通りです。
競技の流れ
この競技は予選 → 準決勝 → 決勝の3段階で進行します。
1. 予選ラウンド(3日間)
競技者は3つの異なるターゲットレンジで合計54のターゲットに挑戦します。
- クラシックフェイスターゲット(的)レンジ
- 3つの異なる距離に設置されたターゲットを射る。
- 各距離で3ラウンド(1ラウンド6本の矢)を行い、合計9ラウンド・54本の矢を射つ。
- テクニカルターゲットレンジ(技術的ターゲット)
- 18の異なる技術的なターゲットを射つ。
- 各ターゲットに対して1、3、または6本の矢を使用可能。
- 通常は3本の矢を射ち、最大60本の矢が使用される。
- 3Dハンティングターゲットレンジ
- 3つの異なる3D動物ターゲットを使い、6つのステージを進行。
- 各ターゲットに1本の矢を射る(合計18本の矢)。
→ 予選ラウンド終了時、成績上位の選手が準決勝へ進出。
2. 準決勝(セミファイナル)
- 予選を通過した選手が、選ばれた18のターゲットに挑戦。
- クラシックフェイスターゲットから6つ
- テクニカルターゲットから6つ
- 3Dハンティングターゲットから6つ
- このラウンドで最も高得点を記録した上位6名が決勝へ進出。
3. 決勝ラウンド
- 決勝では、準決勝と同じように18ターゲットが選ばれ、各選手が挑戦。
- 最高得点を獲得した選手が優勝(ワールドチャンピオン)となる。
競技の特徴と難しさ
- 多様なターゲットに対応する必要がある
- クラシックなターゲット(円形の的)
- 技術的ターゲット(異なるサイズや形状の標的)
- 3Dハンティングターゲット(動物の形をしたターゲット)
- 距離ごとに異なる戦略
- 近距離では正確な狙いが必要。
- 遠距離では弓の角度や風の影響を考慮する必要がある。
- 予選を突破することが難しい
- 3日間で合計54のターゲットに挑むため、一貫して高得点を維持する必要がある。
勝利条件とポイントシステム
- 各ターゲットの得点を合計し、最も高得点の選手が優勝。
- 各ターゲットの点数は、ターゲットの種類と距離によって異なる。
- 準決勝・決勝へ進むためには、一定のスコアを獲得しなければならない。
まとめ
クラシック歴史的ターゲットシューティングは、異なる種類のターゲットに対応しながら精密な射撃技術、距離感覚、戦略的な判断力を試される競技です。特に準決勝・決勝では限られたターゲットで高得点を出す必要があり、精神的なプレッシャーも大きい競技となっています。
ロングディスタンスシューティング
ロングディスタンスシューティングは、遠距離に設置されたターゲットを射抜くアーチェリー競技の一種です。HDH-IAA歴史的アーチェリー世界選手権(WHACH 2025)におけるロングディスタンスシューティングの具体的なルールと形式は以下の通りです。
競技の流れ
- 射程距離
- 競技者は35m〜150mの範囲に設置されたターゲットに向かって矢を放つ。
- 5つの異なる距離に設定されたターゲットを順番に放ち、最も遠いターゲットまで到達した後、再び近いターゲットに戻る方式で行われる。
- 射数
- 各距離ごとに7本の矢を射る。
- 近い距離から遠い距離へ、そして遠い距離から再び近い距離へと放つため、合計72本の矢を放つ。
- カテゴリー別の予選通過基準
- 歴史的な弓(現代素材) & クロスボウ
- 女子: 合計スコアの**40%**
- 男子: 合計スコアの**50%**
- 天然素材の歴史的弓 & ロングボウ & その他の棒状弓
- 女子: 35%
- 男子: 45%
- ウィンドウまたはアローレスト付きの伝統的な狩猟弓
- 女子: 45%
- 男子: 55%
- 歴史的な弓(現代素材) & クロスボウ
- 決勝ラウンド(ファイナル)
- 各カテゴリーの上位6名が決勝に進出。
- 決勝では、予選で設定されたターゲットの中から5つのターゲットが選ばれ、それぞれ最大7本の矢を放つ。
- 勝者の決定
- 各ターゲットの得点合計で最も高いスコアを持つ選手が**優勝(ワールドチャンピオン)**となる。
- もし、各カテゴリーの競技者が3名以下だった場合は、決勝戦を行わず、それまでの得点で順位が決定する。
特徴と難しさ
- 長距離に対応した技術
近距離と違い、弓の角度や風の影響を計算しながら射る必要があるため、高度な技術と経験が求められる。 - 弓の種類ごとの違い
使用する弓の種類によって矢の飛距離や軌道が異なり、それに応じた射術の工夫が必要。 - スタミナと集中力
合計72本もの矢を射つため、長時間の競技に耐えうる体力と、最後まで集中を保つ精神力が重要。
この競技は、ただ遠くに矢を飛ばすのではなく、正確にターゲットを捉えつつ、距離ごとの調整を行う戦略性の高い競技です。